両国どぜう桔梗家
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 「老舗風土記」その④ 2012.3.8

 
 
 

 からむお客はおことわり


 桔梗家では、うなぎや鯉の料理もやっているが、鯉のあらいは、どじょうの丸鍋と並んで名物である。
 鯉は有名な信州の佐久から取り寄せている。鯉は創業以来やっていて、初代粂蔵さんは、佐久の旅館で出された鯉のあらいがまずい、と調理場まで教えに入ったほど目利きだった。

 しかし、粂蔵さんは原則的に50過ぎてからは調理場に立たない主義だったから、苦労したのは二代目の義男さんである。

 「うちにいた職人が、鯉のあらいだけは教えてくれなかったんですよ。これはほんとうにいろいろと勉強しましたね。そこで河岸に買い出しに行った時、すし屋さんに教わったんですが、このやり方がいままでいた職人と全然違うんです。鯉のあらいといったら普通20分や30分はかかるんですが、うちのは注文すると5分で出すから、お客さんはびっくりするんですよ。それに佐久の鯉はうまいしね」

 というわけで、鯉のあらいは、自慢の商品となった。うなぎは浜松の養殖物を使っているが、買ってくるのはすべて生きたものだ。

 この店は誠心誠意かけながら、「よそさんよりかなり勉強してます」というのも特色。

 どじょうの丸鍋1100円、抜き鍋1200円、鯉のあらいが800円という値はざらにあるまい。
  
 もちろん、ファンは大勢いて味利きの名人、映画監督の故山本嘉次郎氏はじめ、宇津井健をはじめ七人の侍の面々、船越英二、京塚昌子などの諸氏で、宇津井さんは成城の自宅から車で飛ばして、丸鍋を買いに来るという。

 桔梗家では、いい加減飲んでから来たお客はお断りである。味も分からないし、他の客にも迷惑になるからだ。からむお客に「隅田川にフタはしてないんだぞ」と凄んで追い返したなどという店主の面目躍如の話もある。

 二代目、義男さんはこの9月に店を3代目の若夫婦に譲って、千葉県の一宮に妻の満子さんとともに引きこもったところだ。

 「私も76ですからね。もう若い者にやりたいようにさせてやろうと・・・。いれば、つい口も出しますから」と、現代的な割り切り方だが、これには長い間の労働で足を痛めている妻へのねぎらいもあるようだ。

 商売の裏方は大変なものだ。節子さんは5時半から起きて、お昼の営業用のお新香作りと、ばく大な量のねぎを切る。午前中に仕込みのほかに家族や職人のための昼夜食の支度、「午前中にそれをすませるつもりでいても、どうしても一日中おねぎ切ったり新香作って、夜の仕込みに4時までかかっちゃいますからね」

 そして一日中、立ち詰めのあと、夜食、片づけがある。わが娘に見習わせたい。

 (文・原田八重 え・萩原楽一)
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